2006年09月29日

アメリカシロヒトリの繭は,体毛で造られる?

 アメリカシロヒトリは,「体毛を混ぜた繭の中で蛹化して冬を越す」と専門書にあった。アメリカシロヒトリの蛹を覆う繭に,本当に「体毛が混ぜてあるのだろうか」という素朴な疑問から観察してみることにした。
 アメリカシロヒトリの老齢幼虫の体表には,あらためて観察してみると長い体毛が驚くほどたくさん生えている。老齢幼虫を触っただけで,この体毛の一部が容易に抜けてきた。これなら繭の材料として利用しやすい。繭を造る時,体毛をかじって繭の材料にするとしたら,ちょっとしんどいだろうと心配したが,杞憂であった。              
アメシロ老齢幼虫の体表.jpg
                              
                                 
 脱皮殻の体毛は,短いものばかりが残っている。その体毛の太さや色および体毛のとげのような形状は,写真を見ればわかるように繭の主となる材料と同じである。このことから,体毛はアメリカシロヒトリの繭の構造物として利用されていることがわかる。                           
 アメシロの脱皮殻と蛹.jpg 
                                                        
                                 
 さらに,アメリカシロヒトリの繭を拡大して観察した。繭は,老齢幼虫の長い体毛が細い吐糸のようなもので織り込まれた構造になっている。繭の外から見ると蛹が透けて見える。このようなスカスカの繭で包まれた蛹は冬を越せるのだろうかという疑問がわいてくる。                     
 アメシロの繭の拡大.jpg
                                 
 アメリカシロヒトリは,ゴミがたまりやすい隙間などに繭を造るから,少しづつゴミが繭に付着してスカスカでなくなり,このような繭が断熱効果を高めると推定した。


posted by ルイワンムシ at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカシロヒトリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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