2006年06月15日

テントウムシでアブラムシの駆除に挑戦

 プランターでキュウリ栽培を今年からはじめたが、葉が巻いてしまう程 ワタアブラムシが寄生している。そこで、このキュウリに寄生するワタアブラムシの駆除にテントウムシの幼虫を放逐してみようと考えた。

    我が家のプランターのキュウリ.jpg
       我が家のプランターでのキュウリ栽培    

 プランターの植物のアブラムシを駆除するために、テントウムシの幼虫の放逐は効果的な方法に思えた。テントウムシの幼虫は、1頭でもアブラムシを食べる量が多く、歩行移動なのでキュウリから逃亡しにくい。だから、プランターの植物という限定された小さな空間領域なので幼虫を大量に放逐する必要がなく、駆除に必要な幼虫数を自然界から捕獲してくることができると考えた。

 まずは、アブラムシが寄生したギシギシからナナホシテントウの老熟幼虫を捕まえた。アブラムシが繁殖して異様に茎が黒く太く見えるところを凝視すると、ひときわ大きいテントウムシの幼虫が活動しているのが見えるので捕まえるのは難しくない。

 ギシギシアブラムシを食べていたナナホシテントウの幼虫がワタアブラムシも食べるのだろうか?
さっそく、ワタアブラムシが寄生していたキュウリの葉をちぎってきて、その葉に幼虫を放逐して観察した。ナナホシテントウの幼虫が食べないのは、どのようなアブラムシだろうと疑問が浮かぶ程ワタアブラムシを食べる。

 ここで、テントウムシの幼虫を捕獲後の取り扱いで失敗した事例を紹介したい。
捕まえた幼虫2頭を少量のアブラムシを与えてシャーレの中に入れておいた。驚いたことに、翌日には1頭しか見当たらず、1頭分の脱皮殻、脚、頭がばらばらになって散在していた。脱皮という身動きの自由度が小さくなったスキをねらって、もう1頭が襲撃して共食いをしたのだ。ムシの世界では、餌が豊富にあるときは問題ないが、餌が枯渇してくると最も弱者と思われる仲間から餌食になってしまう。この共食い回避は、幼虫保管を1頭づつ別々にする必要がある。

 ナナホシテントウの幼虫を確保できたので、いよいよ幼虫の放逐である。
プランターに2本のキュウリを植えているが、そのうち1本にワタアブラムシがひどく寄生していたので、このキュウリ(写真右側の株)の上部の若葉に2頭の幼虫を夕方(5:00pm)に放逐した。

    キュウリに幼虫を放逐(午後5時).jpg
       キュウリの上部の若葉にナナホシテントウの幼虫2頭を放逐

 1晩おいて翌日の朝8:00 amに様子を観察した。幼虫は放逐した若葉よりも下の葉に移動し、2頭の幼虫は同一の葉ではなく、別々の葉に分散していた。どの位置の葉でも寄生していたアブラムシは、ほとんど食べられていたが、わずかな数のアブラムシが残っていた。アブラムシの食べ残しがまったくないことをテントウムシ幼虫に期待するのは酷かもしれない。

    幼虫放逐の翌日午前8時頃の状況.jpg
       ナナホシテントウ幼虫放逐の翌日の状況

 5日後にも様子を確認した。放逐した幼虫は、キュウリから見つけることができなかった。また、食べられずにわずかに残ったアブラムシは、小さかったものは成長して大きくなり、大きかったものは仔虫を産んでいた。

    幼虫放逐後5日目のアブラムシ状況.jpg
      ナナホシテントウ幼虫放逐後5日目のアブラムシ状況    

 幼虫が行方不明になったのは、蛹になるためにどこかに移動したのだろう。このようにテントウムシの幼虫が姿を消すと捕食されずに残ったアブラムシは、仔虫をたくさん産むことになる。それらのアブラムシの寄生虫数を常に減少させるには、放逐したテントウムシ幼虫が姿を消す前に再放逐を繰り返すことが必要である。

 まとめ
プランターのキュウリに寄生するワタアブラムシを駆除するため、ナナホシテントウの幼虫2頭を1株の上位葉に放逐したらワタアブラムシ寄生虫数を著しく減少させることができた。しかし、放逐から5日目にはナナホシテントウの幼虫が姿を消してしまったため、ワタアブラムシの寄生虫数が増加する傾向にあった。ワタアブラムシを常時減少させるには、テントウムシ幼虫の再放逐を繰り返すことが必要である。


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posted by ルイワンムシ at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | アブラムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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