2006年06月27日

アブラムシの出産

アブラムシは幼虫を出産すると思い続けてきたが、「では、どのように出産するの?」ときかれると説明できない。ところが、「アブラムシの卵胎生は、幼虫の姿で産むのではなく、途中まで卵の殻をかぶった状態で産み、産み落とされる瞬間に殻がさけて幼体が現れる」といわれていることを知った。卵胎生(らんたいせい)とは、一般的には、動物の卵が親の雌成虫体内でかえり、幼虫の形で生み出されることをいう。ここで、私の頭の中に混乱が巻き起こってしまった。そこで、この混乱状況を打開するため、ワタアブラムシの出産シーンを実際に観察してみることにした。

    出産直前.jpg
    雌成虫の陰門部が膨らむ

出産がせまると雌成虫の陰門部が膨らんでくる。



    出産開始.jpg
    いよいよ出産開始    

陰門部が膨らんだ直後、陰門からゆっくりと滑るように出てきた虫体は、触角、脚等のでっぱりがなく、光沢のある滑らかな卵のように見える。



    虫体が薄い膜に包まれています.jpg
    虫体は薄い膜に包まれており、虫体の赤い眼が見える    

やがて赤い眼をもつ頭部が出てくるが、虫体全体が光沢のある滑らかな薄い膜に包まれ、頭部が陰門に挟まれたまま虫体がぶら下がっている(これが卵の殻をかぶった状態ということか)。



    もう少しで脚を自由に動かせそう.jpg
    虫体を覆う薄い膜が徐々に後方に送られ、触覚や前脚が自由になる

しばらくすると虫体は、蠕動運動により虫体を覆っていた光沢のある薄い膜を徐々に後方に送る。この薄い膜が後方にゆくに従って、触角、前脚等が自由になるとそれらを盛んに動かすようになる。



    やっと自由に身体全体を動かせる.jpg
    薄い膜がとれて、やっと自由に身体全体を動かせるようになる

最後には、虫体を覆っていた薄い膜は脱皮殻となって幼虫の尾端についているような状態になる。幼虫は自由になった虫体全体をバタつかせて陰門に挟まれた頭部をはずして雌成虫のから離れようとすると、それに呼応するかのように雌成虫は尻を上下左右に振って幼虫の離脱を助長する。



    独り立ちの瞬間.jpg
    独り立ちの瞬間     

幼虫は脚をのばして葉にしがみつき、やっと雌成虫から離れて独り立ちする。やがて、葉上の幼虫は、葉に口針を刺して生まれて初めて自分の力で吸汁する。


人間は、頭から赤ちゃんが出てくるが、アブラムシは頭が最後に出てきた。ワタアブラムシの出産シーンを数十頭は観察したが、すべて頭が最後であった。出産から幼虫の独り立ちまでの所要時間は、数分であった。虫体が触角、脚等のでっぱりをもつ幼虫体で出産したら、あちらこちらでひっかかってしまい卵のようにスムースに外に出てこないだろう。これは、アブラムシの虫体が雌成虫体内から外に出てくるまでが卵の殻をかぶった状態である理由の一つであると思う。

アブラムシは、春から秋までは雌だけで上述したような卵胎生で出産し、増え続ける。出産されたアブラムシはすべて雌であり、ねずみ算を凌駕する勢いで増殖する。秋になると雌だけだった社会に雄が産まれるようになり、雌と交尾してうみだされた卵で冬を越す。一方、冬でも暖かい地域やハウスの中の温度が高ければ、1年中この雌だけの世界も可能である。

昆虫が産んだ卵は、孵化するまでの期間(卵期間)が長い。しかし、卵胎生で出産されたアブラムシは、卵期間が省かれた分だけ成虫になるまでの期間が短縮しているという。アブラムシのあまりにも合理的な繁殖戦略に脅威させ覚える。


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2006年06月22日

アブラムシを捕食するタマバエって、どんな昆虫ですか?

『キュウリに寄生したワタアブラムシの体液を吸汁するタマバエ発見』(2006年6月20日)の記事について、いくつかの質問があったので,お答えします。

Q.タマバエは、すべての種類がアブラムシを捕食するのですか?

A.タマバエのいくつかの種類は、植物に虫こぶを作って被害を与える重要害虫です。一方、アブラムシを捕食するタマバエも数種類あります。生物農薬(商品名:アフィデント)として販売されているのは、ショクガタマバエという種類で、日本では沖縄県を除いて広く分布しており,各地の家庭菜園や圃場などでごく普通に見ることができます。


Q.アブラムシを捕食するタマバエの成虫を見てみたいのですが・・・

A.成虫は、夜行性で交尾と産卵を夜間と夕方に行いますが、日中は目立たない場所でじっとしています。そのため、夜間か夕方の時間帯で観察すれば成虫が見つかるでしょう。成虫の大きさは、2.5mmくらいと小さく、カに似た姿をしています。


Q.幼虫は簡単に見つけられますか?

A.卵から孵化した幼虫は、0.3mmと小さくて見つけにくいですが、老熟幼虫になると、2.5mmくらいになるので容易に見つけられます。幼虫の体色は、胃の中が透けて見えるため、食べたアブラムシの種類で異なり、黄色、オレンジ、赤、茶、灰色とさまざまです。葉裏や下部の葉でアブラムシがたくさんいるところに成虫が好んで産卵するので、このような葉を観察すれば、幼虫が見つかる確率は高まります。


Q.アブラムシを捕食するタマバエを温存させるために、特に注意することは何ですか?

A.老熟幼虫になると地表より1cm以内の土壌中で蛹になり、土壌の砂をも繭の材料に加えて2mmくらいの褐色の繭を作ります。そのため、幼虫が土壌中に潜れる状況を作ることが大切で、土壌と遮断するマルチなどをしていると死亡してしまいます。


Q.ショクガタマバエは、アブラムシをどのくらい捕食しますか?

A.ショクガタマバエ幼虫は、60種類以上のアブラムシを捕食し、アブラムシの捕食量は、1頭当たり10〜100頭くらいです。タマバエ幼虫は、アブラムシの体内に毒液を注入し、麻痺させた後に体液を吸汁します。アブラムシの数が多いと単に殺されるアブラムシの数は増えます。タマバエ幼虫の近くに生きているような姿でアブラムシが死んでいるのを時々、わたしは観察しましたが、体内に注入された毒液で死んでいたのでしょう。


質問に対する回答は、下記の専門書を参考にしました。
『天敵利用の基礎知識』(マーレーン・マライス、ヴィレム・ラーフェンスベルグ著、矢野栄二監訳、農山漁村文化協会)。


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2006年06月20日

キュウリに寄生したワタアブラムシの体液を吸汁するタマバエ発見

 プランターに栽培しているキュウリは順調に成育し、背丈も1m近くまで伸びた。ワタアブラムシもキュウリの生長と同調するかのように増殖している。ナミテントウやヒラタアブの訪問も活発化し、葉の裏を覗いてみるとテントウムシの卵塊、ヒラタアブの幼虫、ワタアブラムシに産卵しようとしている寄生蜂(蝿)が確認できるようになった。

 その中にヒラタアブの幼虫とちょっと違う形と色の幼虫がいた。その幼虫の体色は、乳白色で縁どられたオレンジ色で光沢をもつ。葉が湾曲する程ワタアブラムシが寄生している数枚の葉から1〜2頭づつ、この幼虫を見つけることができた。それは、ワタアブラムシの寄生虫数が多い葉を選んで、成虫がそれぞれの葉にバラバラに産卵した結果なのだろう。


    ワタアブラムシを捕食するタマバエの幼虫.jpg
        ワタアブラムシを捕食するタマバエの幼虫

    タマバエ幼虫の頭部.jpg
        タマバエ幼虫の頭部


 この幼虫は、アブラムシの天敵であるハエ目タマバエ科のショクガタマバエの幼虫と似ているタマバエであることがわかった(種名までの決定には、さまざまな観点からの検討が必要である)。気になるショクガタマバエの成虫の姿であるが、ハエとカの中間的な形状で約2.5mmの大きさだという。小さい虫であるためだろうか、今まで成虫を見た記憶がない。ショクガタマバエは,ハウス内におけるアブラムシを防除対象とした蛹(繭)が生物農薬(商品名:アフィデント)として販売されているようである。日本では沖縄県を除いて広く分布しており,各地の家庭菜園や圃場などでごく普通に見られる(湯川ら、1998)という、ありふれた天敵昆虫である。さらに詳しく知りたい方は、埼玉県園芸試験場の根本さんの記事を参照。

    ワタアブラムシの体液を吸汁しているタマバエの幼虫.jpg
        ワタアブラムシの体液を吸汁しているタマバエの幼虫

 タマバエの幼虫は、身体を伸縮させながら頭部を持ち上げて上下左右に振ってアブラムシを探索しているようだ。ヒラタアブの幼虫の探索行動と似ている。ヒラタアブの幼虫は激しく口器でアブラムシの体液を吸い取ってアッいう間に骨格だけにしてしまったが、タマバエの幼虫の場合は、ゆっくりとアブラムシの体液を吸汁しているようで、骨格だけになるまで吸いつくすには時間がかかりそうだ。タマバエの幼虫の口先は細く見えるが、このことがそうさせているのかも。チクッと刺されて、ゆっくりと体液が吸われているような感じなのだろうか。このことから、幼虫の捕食量は、タマバエよりもヒラタアブの方が多いかもしれないと、ふと思った。


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2006年06月18日

アブラムシを襲うヒラタアブの幼虫

 アブラムシを襲うヒラタアブの幼虫の姿と行動は、腹部がしましま模様でかわらしい成虫のイメージを崩壊させてしまうほど強烈である。見なくてよいものを怖いもの見たさで、つい見てしまい失敗した心境である。

 ヒラタアブは、ハエ目、ハナアブ科、ヒラタアブ亜科に所属し、日本には たくさんの種類が生息しているようだ。ヒラタアブといえば、成虫が花のまわりで空中を静止しながら飛行し、花の蜜を餌としているという印象が強い。幼虫がアブラムシの天敵であることは知っていても、それが植物の枝や葉の上をはい回りながらアブラムシを捕食するハエのウジに似た姿を観察した人は多くないであろう。

 そもそもは、散歩中に見つけた アブラムシが繁殖して異様に茎が黒く太く見えるギシギシを持ち帰ったところから始まった。そこには、ギシギシアブラムシを襲うテントウムシの幼虫(2006年06月12日のブログ参照)やヒラタアブの幼虫の姿があった。

 同一場所から採取したのだが、ヒラタアブの幼虫の姿かたちは、下図の幼虫1,2,3のように さまざまであり、それぞれが別種なのだろうかという疑問が湧いた。採取したアブラムシのついたギシギシを水差しにさしておいたら、床にヒラタアブの蛹らしきものが数個落ちていた。成虫になれば種類の検討がつけやすいので、これらの蛹を羽化させて この疑問をはらそうと思う。

    ヒラタアブの幼虫1.jpg
       ヒラタアブの幼虫1(アブラムシはギシギシアブラムシ)

    ヒラタアブの幼虫2.jpg
              ヒラタアブの幼虫2

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       ヒラタアブの幼虫3(アブラムシはギシギシアブラムシ)



 ヒラタアブの幼虫のアブラムシの探索は、身体を伸ばしたり縮めたりして、頭部を持ち上げて上下左右に激しく動かして行われているようだ。捕まったアブラムシは、幼虫に吸いつかれて体内をかきまわされ、みるみるうちに体液がなくなり身体の外側の骨格だけが残る。そして、残骸は、吐き出すかのようにしてポイッと捨てられる。これらの瞬間の観察は、自分のはらわたをかきまわされているようで、気分が悪くなってしまった。

    アブラムシを捕食するヒラタアブの幼虫1.jpg
           ギシギシアブラムシを捕食するヒラタアブの幼虫1

    アブラムシを捕食するヒラタアブの幼虫2.jpg
           ワタアブラムシを捕食するヒラタアブの幼虫2



 それでもさらに、怖いもの見たさでヒラタアブの幼虫の顔まで観察してしまった。口らしき部分が頭の先頭にあり、その中からアブラムシの身体をひっかきまわす器官が出たり入ったりする様子が観察された。

    ヒラタアブの幼虫の顔.jpg
ヒラタアブの幼虫を正面からみた顔。くぼんだようにみえるのが口(ギシギシアブラムシの捕食後に吐き出した残骸は、ちょうど口びるについているかのようにみえる)
      


 ヒラタアブの幼虫がアブラムシを狩り、捕食する顔や様子は、アブラムシでなかったことを感謝するほどインパクトがあった。一方、その獰猛な行動には、ねずみ算どころではない繁殖力旺盛なアブラムシの特性に対抗する捕食者としての大きなエネルギーが宿っているとも感じた。


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2006年06月15日

テントウムシでアブラムシの駆除に挑戦

 プランターでキュウリ栽培を今年からはじめたが、葉が巻いてしまう程 ワタアブラムシが寄生している。そこで、このキュウリに寄生するワタアブラムシの駆除にテントウムシの幼虫を放逐してみようと考えた。

    我が家のプランターのキュウリ.jpg
       我が家のプランターでのキュウリ栽培    

 プランターの植物のアブラムシを駆除するために、テントウムシの幼虫の放逐は効果的な方法に思えた。テントウムシの幼虫は、1頭でもアブラムシを食べる量が多く、歩行移動なのでキュウリから逃亡しにくい。だから、プランターの植物という限定された小さな空間領域なので幼虫を大量に放逐する必要がなく、駆除に必要な幼虫数を自然界から捕獲してくることができると考えた。

 まずは、アブラムシが寄生したギシギシからナナホシテントウの老熟幼虫を捕まえた。アブラムシが繁殖して異様に茎が黒く太く見えるところを凝視すると、ひときわ大きいテントウムシの幼虫が活動しているのが見えるので捕まえるのは難しくない。

 ギシギシアブラムシを食べていたナナホシテントウの幼虫がワタアブラムシも食べるのだろうか?
さっそく、ワタアブラムシが寄生していたキュウリの葉をちぎってきて、その葉に幼虫を放逐して観察した。ナナホシテントウの幼虫が食べないのは、どのようなアブラムシだろうと疑問が浮かぶ程ワタアブラムシを食べる。

 ここで、テントウムシの幼虫を捕獲後の取り扱いで失敗した事例を紹介したい。
捕まえた幼虫2頭を少量のアブラムシを与えてシャーレの中に入れておいた。驚いたことに、翌日には1頭しか見当たらず、1頭分の脱皮殻、脚、頭がばらばらになって散在していた。脱皮という身動きの自由度が小さくなったスキをねらって、もう1頭が襲撃して共食いをしたのだ。ムシの世界では、餌が豊富にあるときは問題ないが、餌が枯渇してくると最も弱者と思われる仲間から餌食になってしまう。この共食い回避は、幼虫保管を1頭づつ別々にする必要がある。

 ナナホシテントウの幼虫を確保できたので、いよいよ幼虫の放逐である。
プランターに2本のキュウリを植えているが、そのうち1本にワタアブラムシがひどく寄生していたので、このキュウリ(写真右側の株)の上部の若葉に2頭の幼虫を夕方(5:00pm)に放逐した。

    キュウリに幼虫を放逐(午後5時).jpg
       キュウリの上部の若葉にナナホシテントウの幼虫2頭を放逐

 1晩おいて翌日の朝8:00 amに様子を観察した。幼虫は放逐した若葉よりも下の葉に移動し、2頭の幼虫は同一の葉ではなく、別々の葉に分散していた。どの位置の葉でも寄生していたアブラムシは、ほとんど食べられていたが、わずかな数のアブラムシが残っていた。アブラムシの食べ残しがまったくないことをテントウムシ幼虫に期待するのは酷かもしれない。

    幼虫放逐の翌日午前8時頃の状況.jpg
       ナナホシテントウ幼虫放逐の翌日の状況

 5日後にも様子を確認した。放逐した幼虫は、キュウリから見つけることができなかった。また、食べられずにわずかに残ったアブラムシは、小さかったものは成長して大きくなり、大きかったものは仔虫を産んでいた。

    幼虫放逐後5日目のアブラムシ状況.jpg
      ナナホシテントウ幼虫放逐後5日目のアブラムシ状況    

 幼虫が行方不明になったのは、蛹になるためにどこかに移動したのだろう。このようにテントウムシの幼虫が姿を消すと捕食されずに残ったアブラムシは、仔虫をたくさん産むことになる。それらのアブラムシの寄生虫数を常に減少させるには、放逐したテントウムシ幼虫が姿を消す前に再放逐を繰り返すことが必要である。

 まとめ
プランターのキュウリに寄生するワタアブラムシを駆除するため、ナナホシテントウの幼虫2頭を1株の上位葉に放逐したらワタアブラムシ寄生虫数を著しく減少させることができた。しかし、放逐から5日目にはナナホシテントウの幼虫が姿を消してしまったため、ワタアブラムシの寄生虫数が増加する傾向にあった。ワタアブラムシを常時減少させるには、テントウムシ幼虫の再放逐を繰り返すことが必要である。


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2006年06月14日

キュウリに寄生したアブラムシの正体

 我が家では、今年から狭い庭先でキュウリのプランター栽培をはじめた。
ホームセンターから購入した苗は順調に生育しているが、今は巻いてしまった葉が目立つ。
これは、典型的なアブラムシが寄生したときに起こる症状である。巻いてしまった葉の裏を見てみると、ワタアブラムシが寄生していた。

 ワタアブラムシは、さまざまな種類の植物に寄生し、繁殖できるため、どこにでも出没する。
だから、今年からはじめた小さなプランターのキュウリといえども、どこからともなく現れ、寄生してしまう。

    キュウリに寄生するワタアブラムシ.jpg
       キュウリに寄生するさまざまな体色のワタアブラムシ

 キュウリの葉裏には、さまざまな体色のアブラムシがいたが、これらはすべてワタアブラムシである。
ワタアブラムシの生育温度はその体色に影響を及ぼす。

飼育温度が低温(20℃)だと暗緑色、高温(30℃)だと黄色の体色になる頻度が高く、中間温度(25℃、27.5℃)では、暗緑色、緑色、黄色と体色は一定せず、さまざまな色のアブラムシが出現するという報告がある。

我が家のキュウリに寄生したワタアブラムシは、苗を植えてからの気温から推定して中間温度で生育した結果、さまざまな体色のものが出現したのだろう。

 我が家のキュウリは、ワタアブラムシが寄生して葉が巻いてしまった程度の被害であるが、ワタアブラムシの被害で最も怖いのは、植物に植物病原ウィルスを感染させることである。植物が植物病原ウィルスに感染してしまったら被害甚大である。

 もう一つやっかいなのは、殺虫剤を散布してもアブラムシが駆除できないという薬剤抵抗性の問題である。ワタアブラムシに対する各種殺虫剤の効力低下の事例が、つぎつぎと報告されており深刻な問題である。
そのため、薬剤抵抗性の打開策としてアブラムシの天敵であるテントウムシや寄生蜂、天敵微生物が注目されている。

 次回は、我が家のプランターのキュウリに寄生したワタアブラムシ駆除のためにテントウムシの幼虫を放すという簡単な実験をおこなったので報告します。


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2006年06月12日

アブラムシを襲うテントウムシの幼虫

   ギシギシについたアブラムシとテントウムシの成虫(ナミテントウムシ?).jpg

散歩中によくみかけるギシギシという植物が、異様に茎が太く、黒っぽく見えました。

近づいて、よくみるとアブラムシがギシギシの茎にたくさん付いています。

このような状態になったギシギシには、不思議とテントウムシの成虫がついていました。

きっとアブラムシのにおいや、アブラムシから被害を被っているギシギシが発するSOSの化学信号を頼りにテントウムシがアブラムシを探すのでしょう。

テントウムシは、かわいらしい姿に似合わず、アブラムシを食べる肉食昆虫で、成虫も幼虫もアブラムシを食べます。


テントウムシの幼虫がアブラムシを食べる様子を観察してやろうと思いたち、アブラムシで黒くなったギシギシを持ち帰りました。

よくみるとテントウムシの幼虫だけでなく、ヒラタアブの幼虫もいます。

今までじっくりと見たことのなかった天敵昆虫の幼虫を観察して奇妙な容姿と行動にちょっと引いてしまいました。

今回は、ナナホシテントウムシの幼虫がギシギシアブラムシを食べている様子をご紹介します。

   アブラムシを食べるナナホシテントウムシの幼虫.jpg
   アブラムシを食べるナナホシテントウムシの幼虫


   食べている様子を拡大すると・・・.jpg
   食べている様子を拡大すると・・・

 次回は、奇妙な容姿で獰猛そうなヒラタアブの幼虫を紹介します。

 乞うご期待!!


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